いよいよ値上がりか?今後のコンテナ市況動向は?/コンテナ市況レポート 2016年5月

新緑の青さが日に日に濃くなり、5月の日差しの眩しさに輝いているこの頃である。四季の変化に富む日本の豊かな自然に感謝である。5月の連休も終わり、静かだった都会がまた日頃の騒然とした雑踏の中に包まれている。その中で気になるのは4月14日に起こった熊本地震の被災地の人たちである。死者不明者は68名に上り、1万2845人(9日現在)の方が今も避難生活を余儀なくされている。国が必要な復旧措置を早急に図ってほしい。一方、地震発生当初、飲水、食料に苦労された話を聞くにつけ、我々自身最低の心構えと準備を日頃からする必要があると考える。その上で隣近所の助け合いの連携を強め、その連携の輪を大きな地域に広げ、最低限のライフラインの確保を図ることを日頃から想定しておく必要がある。我々の記憶に新しい大地震、1995年1月17日の阪神・淡路大震災、2011年3月11日の東日本大震災のような大地震が地震国日本では何時何処で起こっても不思議ではない。そんな地震国に住んでいるが故にその準備を怠らないようにしておきたい。

4月28日の日銀の追加金融緩和の見送りで、本格的に円高に振れてきた。5月11日現在、$1.00=108円である。これから再び物価の下落要因になり、デフレ圧力効果を助長しデフレは解消されない。また、急激な円高は輸出産業にとって大きな試練である。自動車産業、造船業、家電業、観光業等々その影響は甚大である。

日本の海運業も円為替変動に影響されない体質に変わってきたとは言えゼロではない。現在、1バレル当たり$44の原油価格がコスト改善に大いに貢献しているが、 世界経済の減速、運賃競争の激化、コンテナ船の大型化投資競争の結果もたらされた船舶供給過剰によりその収支は厳しい。邦船3社は100年の歴史を誇り、1970年代から世界のコンテナ・グローバリゼイションに貢献してきた。少数精鋭で切磋琢磨し、世界にそのネットワークを張り巡らし、今も日本企業の世界戦略に貢献している。100年企業として、その底力をこれから見せてくれるものと期待している。

邦船3社は、4月28日に2016年3月期の連結決算を発表した。

  NYK MOL K Line
売上 2兆2,723億円 1兆7,122億円 1兆2,439億円
経常利益 600億円 362億円 33億円
当期利益 182億円 ▲1,704億円) ▲515億円

ここに来て船会社の合併、アライアンスの再編の話が喧しい。COSCO、CMA-CGM、Evergreen、OOCL 4社が”オーシャン・アライアンス”を結成し、来年4月からサービスを始める。東西航路のシェアは、2M(マースク、MSC)が28%、オーシャン・アライアンス26%。この2つのアライアンスで54%のシェアを占める。4月25日、Hapag-LloydとUASCが合併の協議に入ったと業界紙が伝えている。G6のNYK、 MOLとCKYHEのK Lineの邦船3社の行方に注目が集まる。

中国のコンテナメーカーの新造コンテナ在庫総数は現在70万teuで先月より20%減っている。新造コンテナは$1,400 per 20fで、コンテナメーカーはここに来て鉄の値段が上がってきているという理由で値上げに動いている。一般に中国では、鉄はだぶついていると言われている。それにも拘らず値上がりとは政府指導によるものか?新造コンテナ価格は需要期である夏場に向かって上がるのは間違いないようである。

我社の新事務所への通勤が1ヶ月を過ぎた。毎日の通勤の往復がこんなに良い運動になっていたとは今まで理解できなかった。心なしか体力に少しだが自信がついてきた。衰えていた足の筋力、体力の持続力が何かしらついてきたような気がする。それは先日、久しぶりでテニス仲間からのお誘いがあり、忙しさにかまけてご無沙汰している申し訳無さも有ったので参加した。プレーしてみるとなんとなく仲間も指摘してくれたが、動きが違う自分を発見した。

駅近くになると通勤者の数が大きな流れとなって駅に向かう。その流れに呑まれて歩くと、その流れについて行こうと必死になる。その勢いある流れは、自分の意志にかかわりなく強い流れとなって動いている。その流れは本流と支流があり、自分が支流に行かなければならない場合、必死に支流に流れを変えないとそのうねりの中で逆方向に連れて行かれてしまう恐れもある。

駅の構内は乗り替え客でごった返し、人の流れの隙間をぬって歩き、階段の登り降りをしながら自分の乗る列車のホームに向かわなければならない。そして列車が到着すると、整然と列をなして待っている乗客の大きなかたまりは、堰を切った流れのように数秒で車内に雪崩れ込む。目的の駅まで電車の動きに合わせ、前後、左右の動きの人の重圧に必死で自分の足で耐える毎日。たかが2駅の区間であるが、駅に向かう通勤の人波についていくだけでかなりの運動量である。ついていかなければその大きな流れから弾き飛ばされそうである。駅を降りたら降りたで、会社までの横断歩道の信号の変わり目の時間に合わせて必死で歩いている自分がいる。

手に抱えている鞄はいつも書類を持ち帰っているのでパンパンに膨れている。その重さは4~5kgはあるのではないか?毎日ダンベルを40分も上げ下げしている効果がある。サラリーマン人生、通勤が体力作りに大いに貢献していたことに今更ながら感心し、感謝しているこの頃である。

株式会社EFインターナショナル
中尾 治美


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