ウクライナ危機でニッケル大高騰 2022/04/01

・ニッケルはステンレス鋼や電気自動車(EV)のバッテリーなどに使われるレアメタルの一種
・ロシアが供給するレアメタルのシェアではパラジウムがトップの40%、それに次ぐのが10%のニッケル
・EV電池用のニッケルではロシア産のシェアは30%にも及ぶ
・ウクライナ侵攻への経済制裁による輸出停滞からニッケル一時価格が10倍に高騰。15年振りの高値記録更新(3/25の日経記事による)

 

ステンレス鋼といえば弊社の商材の一つでありますRFコンテナ。
コンテナ業界でのRFコンテナに使われるステンレス鋼はの通称はMGSS(Muffler Grade Stainless Steel)。
一般的にはその種類に応じてJIS鋼種記号のSUSxxx(xは数字)で呼ばれます。
RFコンテナの外板にはSUS410が、内板にはSUS304が使われています。
RFコンテナの鋼材の中では内板のSUS304のニッケル含有率10%と突出しています。
(ニッケル含有量について、外板に使われるSUS410は0.6%以下。フロアに使われるアルミは多いものでも2%程度。構造物に使われるコールテン(耐候性鋼)は多いものでも0.3%程度)
ニッケルを多く含む内板用のSUS304は外板用のSUS410よりも高価です。

高価であってもニッケルを含むSUS304を内板に使う目的は、耐食性を高めることの他、内板の波型(凹凸)をプレス加工で成型する際にニッケルの固い中にも“粘り強さ”を持つ性質を活かしてプレスして折り曲げてもひび割れしないしなやかさを持たせるためです。

 

RFコンテナでは内板が波型(凹凸)形状になっていることにより、貨物と内板の隙間にも冷気がしっかり通って庫内の冷気循環を促進して温度維持を向上させます。

 

15年前のニッケル大高騰時はSUS304について樹脂等の代替素材も検討されたようですが、メーカーにとっては高価ではあってもSUS304の使用継続は譲れないところでしょう。RFコンテナの価格も当面は高騰を続けることが予想されます。

 

以上、ニッケル大高騰の新造RFコンテナへの影響について考えてみました。

資源大国であるロシアはエネルギー供給者としてサウジアラビアに次ぐ世界2位の座にあります。
消費電力量世界一の中国への電力輸出も盛んであり、中国の製造業への影響力は軽視できません。
ちなみに地理的にエネルギー資源に恵まれいそうに思えるウクライナもエネルギーの70%をロシアに依存してきました。
様々な製品の価格が記録的に高騰していくことが懸念されます。

早期停戦を願うばかりです。