邦船3社コンテナ船事業統合発表からONE(Ocean Network Express)正式稼働までの期間とその影響 / コンテナ市況レポート 2018年5月

  5月の連休、ゴールデン・ウィークも終わり、都内がいつもの喧噪の中に包まれている。一方、天気は連休中、25℃以上の夏日が続いた天候から、一転して連休明、8日(火)、9日(水)の最高気温はそれぞれ14.6℃、14.2℃と二日続けて15℃未満となった。これも異常で、2008年以来、10年振りとのこと。連休の疲れと重なり、体調を崩された方も多いのではと思う。真冬に戻った感覚である。仕舞い込んだ冬用の背広を引っ張り出すことになった。体はすっかり夏模様になっているのを、無理やり冬に戻された感じである。気象庁の発表によると、鹿児島県、奄美地方、沖縄地方がそれぞれ5月7日、8日にそれぞれ梅雨入りしたとのこと。平年より1日、昨年より5日早いと報じている。季節は黙っていても巡って来る。
  物事は、早くから分かっていれば早めにそのことに対して対応、準備する方が良いに決まっている。しかしそう簡単に行かない場合もある。物事が複雑になればなるほど難しくなるのは当たり前。多くの人が絡めば絡むほど、簡単ではないことは言うまでもない。Ocean Network Express(ONE)の場合がそれに当たる。2016年10月31日、日本郵船、商船三井、川崎汽船は社長会見を行い、2018年4月でコンテナ船事業統合を発表した。青天の霹靂の発表であった。これまで邦船3社は、別々に各々の道を行くと信じていた。また、邦船3社が花形部門の定航部門をなくすことを想像することができなかった。船会社と言えば定航船会社であると言う認識があった。その思いは、邦船3社の定航部門にいた人達にとってなおさら強いのではないだろうか?
  邦船3社定航部門統合発表後、1年半が3社の定航部門をまとめるのに短いと思うか、長いと思うか?もちろん、競争、変化の激しい世界では、10年も20年も掛けることはできない。ある意味では短期間であればあるほど、その効果は大きいと言わざるをえない。それはONEが早く現状のマーケットに順応し、強い筋肉質の体力、競争力を付けることが大切であるからである。体力の消耗をできるだけ少なくしなければ、これからの競争に勝つことは難しい。細事にとらわれず、大局から物事を見て、優先順位をつけ、それに沿って自信をもって判断していけば、恐れるものは何もない。そして今何をしなければならないか見えてくる。ONEの前に自ずから道ができる。
  Ocean Network Express(ONE)は、今年、7隻の14,000TEUを投入し、240隻、154万TEUコンテナ船隊規模で、世界シェア、7%、世界5番目の運航規模の船会社となる。全世界を85のサービスルートを網羅し、200以上の寄港地をカバーする。3社合併のシナジー効果として、年間1,124億円の削減を3年目で達成し、年間売上高1.5兆円以上を目指す。ONEは、世界の3大アライアンスのうち、Hapag-Lloyd, Yang MingとThe Allianceを構成する。

【3大アライアンス及びシェア】

   Alliance  船腹量シェア
No.1

2M (2社)
(Maersk、MSC)

 35.53%
No.2

 Ocean Alliance (3社)
(CMA-CGM、COSCO(OOCL合併)、Evergreen)

 29.31%
No.3

 The Alliance (3社)
(ONE, Hapag-Lloyd, Yang Ming)

 17.61%

  業界紙、Shipping Guideが米国投資銀行グループ、“Jeferies”のコンテナ船の需給予測を引用している。それによると、船腹増加率は、今年1Q(1-3月)の8%から2Qの9%をピークに今年後半から21年にかけて1桁前半に減速する。一方で、輸送需要は米中貿易摩擦でやや減少するが、今年は4~5%成長し、今年後半から運賃安定、来年5%上昇。但し、2020年はSOx規制で燃料油費増加、実質2%の上昇と予測している。
  新造コンテナ価格は4月末現在、$2250 per 20fと上昇気味、中国工場の新造コンテナ在庫は、95万TEUと100万TEUに近い数字になっている。船会社のコンテナ発注も出てきているが、リース会社は昨年度に劣らない投機的発注を見込んでいるようである。
  EFIは今年4月に3名の定期採用を行った。今年に入り合計4名の増員となり、全員で16名体制となった。優秀なスタッフが加わり、これからもお客様のいろいろなニーズにお応し、お客様に喜んでもらえて、信頼される会社を目指したい。コンテナに関わるプロフェッショナルな集団でありたいと願っている。