Intermordal欧州と日本船社ONEの立ち位置 / コンテナ市況レポート 2018年11月

  成田からBrusselsまでは11時間40分の飛行時間である。 Brussels到着が15:15、そこからRotterdamまでIC鉄道で約2時間の旅。空港から鉄道駅の乗り換え、Rotterdamに到着してから駅構内から出るのにも一苦労も二苦労もあった。何とかホテルに投宿することができた。滞在した3日間小生の部屋の暖房が効かず、フロントに直すように伝えたが、最後の日は、持参したズボン下とシャツを着て寒さをしのぐ羽目になった。
  2015年以来、3年振りのIntermodal Rotterdam会場のAhoyである。今年は小生を含めてEFIは5名で参加した。Intermodalの発祥は欧州である。バージ、トラック、鉄道。できるだけ多くの社員にIntermodal Europeの雰囲気を味わってもらいたいと考えた。しかし、3年前に展示していた床材メーカーもユニークなコンテナ折り畳みメーカーのデモも見かけなかった。一方、新たなコンテナ折り畳み考案者がその方法をビデオで紹介していた。簡単そうで難しい命題である。いつの日か折り畳みコンテナが、日の目を見ることを切に望みたい。Intermodalの出展参加社の大手の顔ぶれはそんなに変化ないが、参加者は若い人が多く、かなり入れ代わっていた。
  二日目のIntermodal Europeはかなり盛況で、多くの人で各々ブースが込み合っていた。会場周りも、すれ違うのに気遣いながら歩く必要があった。一日目とは大違いである。午後3時にCOAのブース前でUESのZhang 会長と待ち合わせていた。かなりの人で混雑していたのでお互い知ってはいるがどうやって見つけるか思案していると、大柄の欧米人が小生の顔をじろじろ見ている。傍に来るなり小生の名札を見て。“マガジン読んでるよ!”声をかけてくれたのには驚いた。英国のある機器製造企業のCEOの方であった。このようなところで思いもかけない出来事にぶつかると、毎月、日本文と英文の両方のコンテナ市況レポートを9年半も続けていて良かったと思う。COA事務局長のPatrick Hick氏も小生のレポートの愛読者で、小生がレポートを仕上げるのに一日かかるというと3分で読み終わるので申し訳ないが、毎月面白い話題を取り上げてくれてためになると慰めてくれた。今回は思いもかけずIntermodalで多くの海外の人からレポートの件で声を掛けられ、小生のレポートを毎月心待ちにしているのを知った。

  中国から北米への荷動きはこの時期に来てもまだまだ好調のようである。コンテナリース会社の稼働率は95~98%以上と高止まりしているようである。来年1月から制裁関税の税率が10%から25%に引きあげられる前の駆け込み輸出に拍車がかかっているものと考えられる。Shipping Guideが記事で、北米小売業協会(NRF)とHacker Associatesがまとめている6カ月先の予想を紹介している。小売り向け輸入コンテナの荷動きは、10月187万TEU(前年同月比4.3%増)、11月180万TEU(前年同月比4.3%増)、12月179万TEU(同4%増)とみている。現在の荷物の好調さを裏打ちしている。中国から北米向けのスポット運賃は上昇している。北米西岸向け運賃は、$2,590 per 40f前後、3月下旬の安値時の2.7倍で、2012年10月以来の高値と日経は11月2日付けで報じている。
  一方、米国の中国製品に対する制裁関税を受けて、企業は中国から生産拠点を移動し始めているとのこと。自動車部品、家電製品等々。これは船会社の営業にとっても大きなチャンスである。その動きをいち早く掴み、荷主のかゆいところを掻いてやるぐらいになれば新たな仕事も獲得できると信じる。ただ、今の中国の勢いはこれからの5年10年で落ちるとは考えられない。

  中国の新造コンテナの工場在庫数は、10月末現在775,880 TEU (Reeferコンテナ42,660 TEU含む)。新造コンテナ価格は、$1,950 per 20f。中国元安の関係で販売価格が下がっている。その結果、大口購入者は購入を手控えているようである。

  Rotterdamの滞在中にOcean Network Express (ONE)の事務所にお邪魔する機会があった。240名のスタッフを抱え、新しいビルの2Floorを使用し、ONE Singaporeの本社と似たような希望に満ちたスピリットを感じた。
  ONEは、邦船3社の外航定航部門の統合会社である。当面は3つの会社が一つに生まれ変わる試練を今経験していると言えるが、早く内向きから、外向きに体制を変えてほしいと願っている。Intermodalは年2回、春は上海、秋は欧州(RotterdamかHamburg)。ONEこそ春秋のIntermodal に若い人を派遣し業界の人たちと交流し、自分の立ち位置を確認してほしいと感じている。特に各Intermodalの前に開かれ、主なメンバーが大中船会社であるContainer Owner’s Association(COA)の会議に参加することはとても有意義であると確信する。いろいろな意見の交換ができる。できればONEは専任者を指名し、COAの役員で活動し、中心的役割を負いCOAのリーダーの一社になってほしい。日本唯一の外航定航船社、ONEは、世界物流、Intermodalの健全な成長のために貢献する責任があると思っている。

 

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