大きな転換期、だが世界は成長し続ける / コンテナ倉庫に建築規制は必要か | コンテナ市況レポート 2020年1月

              世界は大きな転換期に入っていると言われている。グローバリゼーションは結果として我々にあらゆる面で格差を大きくしたのではないか? 富めるものは富み、発想豊かな者は起業し、彼らが世界の規格を決めていく。もちろんそこには国の規制は取り除かれ、活動を支えてくれる。古くなった制度、時代に合わない規制はその枠を取り払い次の時代の主役に席を譲る謙虚さがいつの時代にも必要であると考える。GAFAは生まれるべくして生まれた。一方、全て自由競争の御旗の下、我々はその大きなうねりを喜んで受け入れ、あたかも自由を謳歌しているようであるが、その反面我々はその自由により不自由になっているのではないか?その不自由を打破するエネルギーが時代を変えていくものと確信する。

              世界は成長している。これは紛れもない事実である。世界は成長し続けるものである。成長を小さいとみるか大きいとみるか?その動きは一定ではない。下がるものは次に上がる力を溜めていると見れる。世界の人口77億人。そのエネルギーは想像を絶するものがある。2020年の景気は年後半持ち直すというのが大方の見方ではないか?

 

OECD 2020年経済成長予測 Nov.21,2019

Country Growth rate
米国 2.00%
中国 5.70%
日本 0.50%
韓国 2.30%
ドイツ 0.40%
英国 1.00%
フランス 1.20%
イタリー 0.40%
インド 6.20%
ブラジル 1.60%
ユーロ17国 1.00%
世界 2.90%

 

              米労働省が10日発表した2019年12月の雇用統計は、非農業部門就業者数は前月比145,000人増、失業率は前月と同じ3.5%。平均時給は前年同月比2.9%増の28.32ドル。ニューヨーク株式市場、ダウ工業株30種平均が10日に初めて29,000ドルを超えた。米国の拡大景気は2020年1月で11年6ヵ月目に入ることが予想される。今年は11月3日の大統領選挙に向かってまだまだ経済は拡大し続けると考えられる。米中貿易戦争も、2019年12月15日に予定していた第4弾追加関税、1,589億ドルの発動が見送られ、一時休戦状態で改善の兆しがみられる。

              英議会は9日、欧州連合(EU)離脱の関連法案を可決し、1月末の離脱が確定し移行期間に入った。2020年12月までにEUと合意ができること期待したい。欧州がEUとしてまとまる中に英国離脱は時代に逆行しているように見える。英国流の皮肉な国民性か?しかしそれも良しとすべきである。どの国も同じではない。それが世の中である。宗教がさらに複雑にしているが、それなりの道理があることは尊重すべきである。その中で、国の主権、国民の繁栄、経済発展を追求していく必要がある。

              船会社は2020年1月から実施された硫黄酸化物(Sox)規制に対応し, スクラバー(排ガス洗浄装置)を付ける船 (238隻 1,368,526TEU) が2019年12月23日現在、待機船の68%、全コンテナ船隊の5.9%を占めた。一方、低硫黄燃料油(LSFO)と高硫黄燃料(HFO)の価格差はロッテルダムで$300 per ton, シンガポールで$350 per tonと中国の春節休暇まで継続するとみられている。そのため春節後、船会社は記録的なコンテナ船の運休措置を計画していると言われている。

中国の景気減速、国内個人消費の落ち込みが気になるところであるが、米国景気の拡大、半導体市況の回復力に反転攻勢をかけるようになると考える。過去19年間の世界のコンテナ荷動きがその証である。将来に悲観することは無い。

 

 

              昨年末の中国の新造コンテナ価格は$1,800 per 20f、11月の$1,620 per 20fから、$180 (11%)上昇。新造コンテナの工場残は990,456TEU (Dry: 929,588TEU, Reefer: 60,868TEU)。

              日本でのISOコンテナを倉庫、店舗、家などに利用するには建築確認が必要である。それこそ時代に合わない規制であると思う。その規制も日本だけである。ISOコンテナは最低30ヵ月(2.5年)毎にCSC定期検査を受けて運用されている。コンテナ所有者はACEP (Approved Continuous Examination Program) 受けている。また、CSC定期検査期限が過ぎたコンテナの荷役、船積みは禁止されている。そのコンテナについてそれ以上の安全が必要であろうか?

生きるという事は、何か不合理、不条理が立ちはだかる。その不合理、不条理に挑戦する気概を生きる原動力に変えて生きてきたような気がする。私の感覚からすると2020年は何かわからないが大きな力をもらえるような気がしている。あるいは今の流れをさらに大きな力強い流れに変えることができるような気がしている。それは単なる空元気でなく、私自身の日頃の努力とEFIスタッフの能力、彼らの成長から来るものである。また、多くの暖かいお客様のご支援が大きな支えになっていることは事実である。2020年は、次の10年目の第一年目として非常に重要であると考えている。そのために有言実行を座右の銘として挑戦していきたい。