日本でも早期のブースター接種を / RCEP協定に期待 / ”不定期船会社”と揶揄される現状 / 新造コンテナの過去最高生産量 / リーチスタッカー3台契約 | コンテナ市況レポート 2022年1月

    新型コロナウイルス問題は2021年末、デルタ株収束で終了かと思っていましたが、昨年11月に南アフリカで発見された変異株は、今ではオミクロン株の名前で世界を席巻しています。オミクロン株は未接種者の重症化率がデルタ株に比べ30%低いと言われています。そのためか若い人のオミクロン株に対する認識が薄いようです。WHOは2021年末現在、オミクロン株は世界110ヶ国・地域に拡大しているとしています。既に、ベルギーの南極基地でもオミクロン株のクラスターが発生しています。米国では1月初め一日100万人の感染者が報告されており、そのうち95%以上がオミクロン株の感染者と言われています。中国では、2021年12月23日に陜西省西安市でロックダウンを開始、約1300万人が外出を制限されました。更に、今年1月8日には天津市(人口1400万人)でオミクロン株が見つかり、9日には、実質的にロックダウンに入りました。これも2月に北京冬季五輪を控えた中国政府の強い開催への意思表示です。
    米ジョンズ・ホプキンズ大学の情報によると、デルタ株は5000万人の感染数に達するのに約3ヶ月を要しました。しかしオミクロン株は2ヶ月を要しただけです。その感染力は遥かに強い事がわかります。年末年始休暇の人の交流が世界中で爆発的な感染拡大を招いています。今でも医療体制の逼迫している現状、これでは間違いなく医療崩壊を招かざるを得ません。ドイツ公衆衛生研究機関によるとオミクロン株には追加接種が有効で、3~6ヶ月前後の発症予防効果は70~80%、重症化予防効果は90%超としています。
    日本では、毎日、倍々の感染者数が報告されています。欧米と比べ感染数は一桁違うかもしれませんが、現実的に新型コロナウイルス感染の“第6波”に入ったと言われていますが、岸田文雄首相の顔がよく見えません。7日に沖縄、山口、広島に“まん延防止等重点措置”を適用する事を決めました。一方、“第5波”の収束から約3ヶ月も経とうとしているのに日本のブースター接種(3回目)を終えた人は11日時点で全人口の0.7%、87万人にとどまっています。11日の会見で、8ヶ月接種を6ヶ月に前倒しにすると、やっと決定しました。これも掛け声だけに終わらなければいいがと思っています。今抱えている前回未使用在庫900万回分だけでも、とにかく早く使用すべきでしょう。海外では既にブースター接種が行われ、イスラエルでは4回目接種を1月3日から60歳以上の人に始めました。米国のブースター接種率は20%、英国は49%、フランスは31%、お隣の韓国も1月11日現在ブースター接種率は既に41.8%を達成しています。
    日本の感染者数の少なさは、国民ができるだけ外出を控えていること。それに常時マスク、特に多くの人が不織布マスク(サージカルマスクも含む)を着用していることが効果的であると言えると思います。見た目が格好良く、若者に人気のあるウレタンマスクではその効果が半減してしまいます。欧米ではウレタンマスクを着用している人の数が多いように見受けられます。その違いが出ているのではないでしょうか?岸田政権に積極的なリーダーシップを発揮していただき日本独自の経済回復を達成することを願いたいと思います。

    2022年1月1日から日本、中国、韓国、東南アジア諸国連合(ASEAN)など計15ヶ国が加盟する地域的包括経済連携(RCEP)協定が発効しました。関税の撤廃、引き下げで経済活動を進め、域内人口約22億7000万人、域内総生産(GDP)約25兆8000億ドルで世界の約3割を占める巨大経済圏ができました。日本政府はGDPを2.7%押し上げる効果を見込んでいます。日本にとって環太平洋連携協定(TPP)に並ぶ経済連携となります。日本のアジア太平洋地域の貿易、投資の活性化及びサプライチェーンの速やかな再編を期待したいと思います。
    1月7日に発表された米労働省の雇用統計によると、非農業部門の就業者数は前月比19万9000人増加、失業率は3.9%、11月の4.2%から0.3%改善しました。景気回復により、COVID-19感染リスクの高い娯楽・接待業、小売業、医療関係などでは、高賃金・好条件を求めて離職者が増えています。その結果、労働需給は逼迫し、深刻な人手不足が続いています。しかし現状の就業者数は2020年2月のコロナ前と比較して360万人下回っているのでまだまだ改善の余地は残っています。2021年、年間を通してみると就業者は645万人増加となり、1939年統計開始以来の過去最高の増加数となりました。米国の底力を感じます。
    世界サプライチェーンの混乱は収まっておらず、その要因の一つである欧米主要港での混乱はまだまだ続いています。現在、米西岸ロサンゼルス港、ロングビーチ港(LA/LB港)では100隻前後のコンテナ船が入港待ちしています。長期滞留貨物の課徴金導入問題は抜本的な解決には難しいと思います。その上、両港で1月4日に実施されたCOVID-19検査で80%の高陽性率が出て、必要な港湾労働者を確保できない状況が続くことが予想され、今まで以上の港湾作業遅延が起きる可能性を指摘されています。船会社は、その結果、大幅な運航スケジュールの遅れをきたしているため“不定期船会社”と揶揄されているのが現状です。運賃高騰問題は北米、LA/LB港湾混雑が解決しない限り、その解消は難しいと思われます。
    12月末の新造コンテナ価格は$3,550 per 20fで、11月の新造価格、$3,750 per 20fより$200 per 20f、5.3%の値下がりです。昨年9月以来3ヶ月連続の値下がりとなっています。2021年6月に最高価格、$4,000 per 20fをつけて以来、$500 per 20f、 11%の値下がりです。12月の新造コンテナ生産個数は561,311 TEU (Dry: 538,616 TEU, Reefer: 22,695 TEU)。年間新造コンテナ生産個数は7,000,930 TEU (Dry: 6,614,722 TEU, Reefer: 386,208 TEU)となり7百万TEUを突破しました。これは過去10年間に於けるDry・Reeferコンテナ夫々の年間生産個数としては最高生産量を誇ります。2021年後半、電力供給制限で一時的に生産をストップせざるを得なかった状況を考えると驚異的な生産量となりました。12月末の新造コンテナ工場残は818,644 TEU (Dry: 760, 918 TEU, Reefer: 57,726 TEU)で先月に比べ、59,196 TEU、 約8%増加となりました。2021年が殆どのリース会社にとって1年を通して100%近い稼働率を達成したことは、如何に過去に例の無い好景気年であったか証明しています。

    EFIは昨年、Kalmar社製リーチスタッカー3台の注文をいただきました。その第一番目を、神原ロジスティクスさんに、12月22日、無事に引き渡しを終えることが出来ました。コンテナ5段積み対応、最大55度まで傾斜可能なチルテイングスプレッダーを装備しています。その引き渡しの様子を24日の紙面で業界紙に取り上げていただきました。その時、“今回使用していただく機会を得たことは大きな誇りであり、今後多くのお客様にKalmar社製リーチスタッカーを導入していただき、事業拡大に大きく貢献していただければ幸いに思います” という小生のコメントを載せていただきました。
    EFIはKalmar社製リーチスタッカー以外にも、Thermo King社製のマイナス60℃を維持するSuper Freezer及び マイナス40℃を維持するMagnum Plus並びに発電機、TydenBrooks社製の4.5トンの破断力を必要とするSuper Bolt Seal及びSecurity Seal、JJAP社製ISOタンクコンテナ、未来ハイテック社製Chassis等々、皆様に喜んで使用していただける製品を取り扱っています。お客様から高い信頼をいただいているアフターサービス共々、是非この折にご検討をいただければ幸いです。